カテゴリ:第五小
命と向き合う:4000人の赤ちゃんを取り上げた助産師に学ぶ

カテゴリ:第五小 命と向き合う:4000人の赤ちゃんを取り上げた助産師に学ぶ
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「これからの生き方」
11月27日、6年生を対象に、これまでに4000人以上の赤ちゃんを取り上げてきたベテランの助産師の方をお招きし、特別授業が行われました。

この授業では、命の誕生を見守り続けてきた専門家の視点から、思春期を迎える子どもたちが直面する現代的な課題や、心と体の健康について多岐にわたるお話をいただきました。

SNSとの正しい付き合い方と脳の発達
授業の大きなテーマの一つは、SNSやインターネットとの関わり方でした。

思春期の脳とリスク:講師からは、思春期は脳の「線条体」が活発になる時期であり、大人よりも衝動的な行動をとりやすいという科学的な説明がありました。

犯罪から身を守る:顔の見えない不特定多数の人とのやり取りが持つ危険性や、実際に会うことで犯罪に巻き込まれるリスク、そして写真の投稿から場所が特定される恐れなど、具体的な事例を挙げて注意喚起がなされました。

個人情報の管理:プロフィール公開やメッセージの送受信、位置情報の共有など、「何ができるか」だけでなく「何が危険か」を知り、安易に情報を発信しないことの重要性を学びました。

依存症と自律
また、煙草、アルコール、薬物、ギャンブルに加え、身近なSNSも「依存症」の対象となり得ることが解説されました。自分をコントロールし、適切な距離感を保つことの大切さが伝えられました。

「におい」への意識と大人のエチケット
これから中学生になる子どもたちに向けて、衛生面とエチケットについてのお話もありました。

自分の発する「におい」:成長とともに体つきが変化する中で、自分が発するにおいに関心を持ち、清潔を保つことは、自分自身の健康管理であると同時に、周囲の人との適切な距離感やマナーであることを学びました。

命を大切にするということ
授業の最後は、これら全てのテーマが**「自他ともに命を大切にすること」**につながっているというメッセージで締めくくられました。

子どもたちは、SNSの使い方も、衛生管理も、すべては自分と周りの人を守るための行動であることを深く理解し、卒業と進学に向けた心の準備をする貴重な時間となりました。

公開日:2025年12月04日 09:00:00